2008/12/14

一次請けSIerの存在意義

どうやって辿り着いたのかは、すっかり忘れてしまったのですが、
以下の記事を読んで思ったことを書きます。

そういうの教えてくれる協力会社さんはスゲーなプロだなと思ってました。(中略)内製者が技術力を外に求めてどうする、というようなことを。お前は彼らより歩合のいい給料をもらってんだぞ、と。(中略)明らかに開発が下手な自分のほうが、彼らより給料を多くもらっていると聞いたとき・・・

こういうことを若いうちから意識しているか否かは、
その後の仕事のスタンスや、個人の成長に大きく影響を与えると思います。

■私の場合
私の場合は、新人として部署に配属されてすぐに上司に呼ばれ、同じような話を受けました。
単純なので、それを信じ込んで懸命に先頭に立って仕事をしましたし、
協力会社さんのミスは全て自分の責任だと考えていました。
(技術的には、助けて頂くことも多かったのですが、、、)

また、上司から「休日も出勤させて品質を上げろ」と言われた時も、
「平日も遅い上に休日出勤までしたら、効率が悪くなるのでやりません」と、徹底抗戦してました。
(自社の利益や自分の保身を考えると、これはNGなのかも。。。w)

客先から戻って来て、周りの社員を見渡したときに
「あれ?意外にやってない…」と思う人がいたりはしましたが、
結果的に自分の成長に繋がったと思います。

■一次請けSIerの責任について
私は、
「一次請けSIerが高い利益を得られる理由は、責任やリスクなど背負うものが大きいから」
だと考えています。
その為、一次請けSIer社員には、「高い技術力」よりも「強い責任感」が求められる。

プロジェクトが失敗してコストがかさめば、
その打撃を受けるのは一次請けのSIerですし、矢面に立つのも一次請けSIerの社員です。(逃げる社員は論外)
会社の経営陣の給料が高いことと、同じ理屈なんじゃないかな?と。

それでいて技術をないがしろにして良いはずも無く、
協力会社さんを奴隷のように扱って良いはずも無く、
結果として背負うものが大きくなる為、給料にも反映されるのでは無いでしょうか?

そういう意識を持って仕事に望んでいない一次請けSIer社員は、
一次請けSIer社員として失格だと思いますし、
早いうちから意識しなければいけない事だと思います。

■上司について
yuripopさんの場合、ガツンとやられたので腹がたったかもしれませんが、
こういうことをしっかり教えてくれる上司は大事だと思います。

20年以上もそんなこと考えずに仕事をしてから、
はたと気づいて罪悪感に苛まれたら、それこそ立ち直れません。

私の場合は、今でもそれを真っ先に教えてくれた上司に感謝しています。
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tsutaken at 21:54│Comments(0)SIer | 大切

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